COLUMN

10年後のあなたが変わるFP情報

2025.10.21

保険・保障

テーマ:

「ChatGPTに保険相談してみた」(2025年10号)

「ChatGPTに保険相談してみた」(2025年10号)

10年後のあなたが変わるFP情報

 

こんにちは、FPユニオンLaboの植田です。

先日セミナーの中で、「保険相談をChatGPTにするのってどうなんですか?」と質問を受けたので、早速今回試してみました。

 

まず、前提としてChatGPTに確認してわかったことは、

・証券の画像を送れば分析できる

・具体的な保険会社や商品を推奨することはできない

・共済やグループ保険等もパンフレット等を送れば市販のものとの比較評価も可能

とのことでした。

 

この上で、下記のプロンプトで画像を投げて依頼をしてみました。

※今回は架空の人物像や内容で試みましたが、実際に自分のものでおこなう場合は、各種リスクを承知の上で、自己責任でお願いします。

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あなたは日本の保険制度・税制・家計設計に精通したプロのファイナンシャルプランナー(CFPレベル)として行動してください。

不足している情報等があればどんどん質問してください。

 

目的:

現在加入している保険が、自分と家族の状況に照らして適切かどうかを判断し、

・内容の改善(保障の過不足の是正)

・コスト削減(保険料の最適化)

の両面から提案してください。

 

【私の情報】

・年齢・性別: 《例:35歳・男性》

・家族構成: 《例:妻(33歳・専業主婦)、子ども2人(3歳・0歳)》

・年収・世帯年収: 《例:本人600万円、世帯合計600万円》

・勤務形態・職種: 《例:会社員(営業職)》

・生活費や貯蓄額(任意): 《例:月25万円、貯蓄600万円》

・住宅ローンの有無: 《例:あり(残高2500万円)》

・今後のライフイベント(任意): 《例:子どもの教育費、住宅ローン完済、老後資金など》

・健康状態(任意): 《例:特に問題なし》

 

【現在加入している保険】

以下の内容をもとに分析してください。

(画像を送る場合は、保険証券やパンフレットの画像を添付します。画像から読み取れない部分がある場合は、質問を返してください。)

 

・保険会社・商品名: 《例:○○生命 収入保障保険》

・契約内容: 《例:月額給付15万円、保険期間60歳まで、保険料月6,000円》

・他の加入保険: 《例:医療保険、がん保険、学資保険、グループ保険など》

・職場での団体保険がある場合: 《例:会社の団体定期保険(死亡保障1,000万円)》

 

【相談したいこと】

1. 現在の保険内容は過不足がないか

2. 同等またはより良い内容で、保険料を下げることはできるか

3. 見直す場合、どんなタイプ・保障額・保険期間の商品が望ましいか

4. 公的保障や企業内保障とのバランスも考慮して提案してください

5. 提案内容の根拠も具体的に説明してください(定量的・論理的に)

 

出力フォーマット:

1. 現状の評価(保障・コスト・バランスの観点)

2. 改善点と理由

3. 改善後の保険設計の方向性(例:死亡保障を減らして医療保障を強化)

4. 公的保障や職場制度との重複・不足の指摘

5. 想定できる保険料の目安(相場でOK)

6. 今後の見直しステップ(相談・比較・手続きなど)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

やってみたところ、まず画像の読み取りが何度やっても上手くいかず、結局手打ち入力しました(笑)

 

それはさておき重要な結果についてですが、下のような感じで評価してくれました。(一部抜粋)

 

 

 

これ以外にも、出力フォーマットに沿った形で幅広く回答してくれました。

 

さて、出てきた内容を僕の目から見てどうだったかというと、予想以上でした。

 

予想以上にダメダメでした。

普段からよくChatGPTを利用しますが、過去一で満足度が低かったです。

 

何がダメだったかというと、

・一般論は教えてくれるけど、個々人の状況や意向を踏まえた提案やヒアリングがされない

・「今の内容をどうする」という提案のみで、そもそも不要である部分の指摘ができない

・必要保障額が適当すぎる

・そもそもこちらに知識がないと適切な指示や切り返しができない

などなど。

 

プロの目から見ると全然的外れな回答であるのに、それっぽい回答をしてくるので正しそうに感じてしまいそうなところが怖いところですね。(これは保険相談に限らずですが)

 

出てきた結果に、指摘をどんどん加えると多少マシな内容になってきましたが、その指摘ができる人はそもそもChatGPTに頼る必要なく自分で適切な見直しができるはず(笑)

 

<結論>

少なくとも現時点でのAIでの保険見直しは欠陥だらけ(進化が早いので今後はわかりませんが)。

知識を持って、適切なヒアリングをしてくれる人に相談した方が満足いく見直しができると思います。

 

 

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