COLUMN
10年後のあなたが変わるFP情報
2021.11.08
保険・保障
テーマ:
「がん回復のリアルな声も紹介!さまざまな<がん治療>いくら必要?」(2021年11月号)
FPユニオンLabo 10年後のあなたが変わるFP情報2021年11月号
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「がん回復のリアルな声も紹介!さまざまな<がん治療>いくら必要?」
こんにちは。㈱FPユニオンLaboの代表取締役を務めるファイナンシャルプランナーの宮越肇(みやごしはじめ)です。
日本人の2人に1人がかかるとも言われているがん。医療技術の進歩もあり、早期発見で治癒率は上がってきているとはいえ、いまだ大病のイメージはあるのではないでしょうか。
がんというと皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
・自分が、がんになるなんて思ってないけどな・・・
・がんの治療ってどれくらい高いのだろう?
・がんの保障には備えるべき?
・今、加入している医療保険で駄目なの?
がんになれば、治療期間中は入院、通院いずれであっても通常時より仕事量もセーブせざるを得ないかもしれません。治療費や収入減分をカバーするためにもがんに備えたいと考える場合、どのように備えればいいのでしょうか。
がんへの備えを考える前に、まずここで、「がん」について、少し解説します。
人間は約60兆個の細胞からできていると言われており、私達の体は新陳代謝により、毎日、古い細胞は新しい細胞に入れ替わっています。
成人の場合の入れ替りサイクル
新しく製造される細胞の中でも1日に約5000個の「製造ミス」があり、それが「がん細胞」となります。免疫細胞はがん細胞に対し「自分の細胞じゃない!」と判断すると、攻撃してくれます。しかし、免疫細胞はがん細胞に「あれ?この細胞は異物ではない!」と認識ミスすることもあるそうで、生き残ったがん細胞が、やがて、「がん(塊)」になっていくのです。
2017年にがんに罹患したと診断された人は約98万人で、69歳までに診断された方はがん罹患者全体の約40%に相当します。
やはり、年齢を重ねるほど、がんの罹患率が高まることがデータから見ても分かります。また、30歳~60歳あたりでは女性の罹患率が男性より高いことが分かります。
●先進医療の重粒子線治療
がんの三大療法として、
① がん組織を切除する手術療法
② 抗がん剤を投与する化学療法
③ エックス線などを照射する放射線療法
があります。
放射線療法のなかでも、エックス線と重粒子線についてカンタンに解説します。
以下に記載のように、エックス線は「がん細胞(赤色)」だけでなく「正常な細胞(白色)」にまで影響を与えてしまうため副作用が生じてしまう傾向にあります。
一方で、重粒子線はピンポイントに「がん細胞(赤色)」に照射し、がん細胞のDNAを遮断することができます。
あくまでも目安ですが、以下に肝がんに対して照射するエックス線と重粒子線をご覧ください。エックス線・ガンマ線においては10回~20回の照射のところ、重粒子線は2回~4回と少なく、治療期間も短くすることが可能とされています。
エックス線・ガンマ線は、健康保険が適用されますが、重粒子線は先進医療として健康保険の適用にならず、治療のための技術料として約300万円前後が全額自己負担となることが一般的です。
重粒子線は一般的な保険診療を受けるなかで、患者さんが希望し、かつ医師がその必要性と合理性を認めた場合に限ります。つまり、希望する全ての患者さんが受けられるものではありません。また、重粒子線は、他に治療手段がなくなったときに受ける治療ではありません。
●第4の治療「免疫療法」とは?
「免疫療法(免疫細胞療法)」とは、自分の免疫細胞を培養し、再度、自分の体に免疫細胞を戻して、がん治療をするため体への負担が少ない治療法です。昨今、皆さんも「免疫療法」という言葉を少しずつ耳にするようになってきたのではないでしょうか。
免疫療法に関しては、さまざまな見解もあり、主治医によっては懐疑的なコメントをする方もいるようです。しかし、三大療法との組合せによる相乗効果と三大療法の副作用の軽減が期待できます。
現在、私の恩師である方が、がんに罹患し、免疫療法を実践しています。恩師は抗がん剤の投与(化学療法)をメインとしながら、免疫療法を補完的な治療として実施しています。がん罹患の際、恩師は余命宣告までされましたが、現在は少量のお酒を飲めるまでに回復してきています。本人も自分の回復には驚いており、私も本当に嬉しいです。
免疫療法と言ってもさまざまありますが、今回は2つだけ紹介します。
先ず、樹状細胞を培養した療法について以下をご覧ください。
自分の樹状細胞(免疫細胞に司令塔)に、がんの目印(がん細胞が放出するもの)を覚えさせます。培養された樹状細胞を体内に戻し、リンパ球にがんの目印を見つけたら攻撃するよう指示します。
次に、NK細胞療法はナチュラルキラー細胞を活用した治療です。この細胞は他からの指示を必要とせず、一人で外敵や異物を攻撃しますので、生まれつきの殺し屋(naturalkiller)という名前です。
「免疫療法」の中でもさまざまあるため、状況に合わせて組み合わせて利用することもあるそうです。しかし、健康保険の適用外になりますので全額自己負担になります。一般的に150万円~300万円とも言われています。
最後に・・・、がんに罹患した私の恩師が治療を通じて話してくれた言葉が印象的でしたので、以下に紹介したいと思います。
病院の主治医と、免疫の医師が共通して言っていた言葉があります。
がんは安静にしていれば良くなるという病気ではない、仕事なり、レジャーなり、できることは積極的にやる生活を送ることの方が免疫を増やし進行を止める効果が大きいもの、とのことです。
その生活を送れるようにするためにはどんなことをすればいいのかを考え試しながら、私の場合は現在に至っています。
まさか自分が<がん>にかかるとは思いもしませんでした。自分の死も考えたことは今までありませんでした。家族を含め、周りの皆さんからも励まされ、さまざま食事療法なども紹介されました。がんに効くと噂される水や食材なども試しました。
頑張って、がんに立ち向かおう!と心が前向きになれば、あらゆる治療は試してみたいと思うものですね。
がんは発見時の部位やステージによっても治療の方法やかかる費用も変わりますが、実際にかかる前にできることは
●健康を維持できる生活習慣を続ける
●万が一に備えて保障や貯蓄も含めた備えをする
の2つです。
保障や貯蓄などは家計も含めて、どれくらい備えに回していくと安心かというのも確認しておきたいですね。
保障の見直し、家計相談などをはじめとした各種相談は、㈱FPコーチングLaboで受けることができます。
FPコーチングLabo
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現在も面談だけでなく、WEB相談も受付けています。不安や気になる疑問解消に、ぜひお気軽にお問い合わせください。
□■□■11月開催予定・WEBミニセミナーのお知らせ□■□■
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※住宅購入WEBミニセミナーの詳細はこちらへ
https://fpc-labo.com/news/detail-95.php
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