COLUMN

10年後のあなたが変わるFP情報

2025.01.20

年金・老後

テーマ:

「年末年始に家族で話しあった 親の介護とこれからできること」(2025年1号)

「年末年始に家族で話しあった 親の介護とこれからできること」(2025年1号)

10年後のあなたが変わるFP情報(2025年1号)

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みなさま、2025年初出のFP情報をお読みいただきありがとうございます。

弊社では仕事始めの顔合わせの場で、それぞれどんな年末年始を過ごしたかという話をしあうのですが、帰省で実家に帰ったスタッフから、家族で親世代の介護や相続の話をして、あらためて家の状況を確認できた、という話が出ました。普段なかなか家族で確認し合うことができなかった課題を共有する機会になったようです。今回は、年始の帰省をきっかけに「親の介護」について家族で話し合えた中での気づきをまとめたコラムとなっています。

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こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの吉上美枝子です。

今回のFP情報では、私の家族間に持ち上がった「親の介護」の話について、年末年始に考えた様々な課題や、これからのことについて考えたことなどを、みなさまに伝えたいと思います。

先月半ば、義母から息子である夫宛てに「どうしても今電話で話がしたい」とLINEが入りました。

普段あまり連絡を取り合っていなかった母子間だっただけに、急で切羽詰まった様子のLINEに何が起きたのかと心配になりながら、電話で話を聞くことになりました。

 

義母からの話の内容は

・心臓がやや弱いなどいくつかの持病があり、以前のように外出がしにくくなっている

・物忘れなどが増え、薬や診察券をどこに置いたかも忘れてわからなくなることが増えた

・階段の上り下りなど歩行も不自由さがあり、不安な気持ちが大きくなってきている

という内容でした。

 

我が家と義実家は車で1時間弱の距離、頻繁に行き来はしていませんが、まったく行けない距離ではありません。夫は義母の主治医にも話を聞くために、電話を受けた翌日、休みを利用して通院に付き添いました。

帰宅した夫から義母の様子も含め、どんな状況だったかをたずねると、前述の義母からの電話での現況に加え、料理なども完全にできなくなっていること、食事量もだいぶ減っていること、意思疎通はできるが、前より反応がやや緩慢になってきているということを知ることができました。

主治医との面談の後、状況的に介護申請をしていく方向性で話がすすみ、夫は義実家近くの役所を訪れ、一番近い日にちでの介護の調査訪問を申込み、帰路につきました。

そうしたことがあってすぐの年始休暇に、私たち家族はあらためて義母の家を訪れました。義母は一人暮らしで猫を飼っており、おしゃべりが大好きな闊達な人ですが、体が徐々に弱ってきている印象で、前のようにたくさん話ができなくなってきているのがわかりやすい変化に感じました。

また、室内移動でも常に手をついて歩行している様子や、大好きだったアイスを全く食べられなくなっていること、体力的にお風呂には毎日は入りにくいため、洗面所で洗髪をするなど日常生活面でもところどころではありますが制限が生じているとのことでした。

 

会食後には、義実家のカーテンの洗濯、義母の手の行き届かない場所の掃除や、荷物の移動、電球の取り換えなど、様々なお手伝いをしました。たくさんの荷物を整理する中で、義母が「だんだん物を捨てないといけないわね」と話す様子に、物悲しい思いを感じて言葉に詰まりました。

 

夕方になり帰り支度をする時に、義母が「みんながいて楽しかったわ」と寂しそうにとこぼしている様子を見て、今年はなるべく義母の様子を見に行けるように、できるサポートを考えて協力していこうと夫と話し合いました。

私たちと顔を合わせた義母がとても嬉しそうにしてくれていて「今日はいつもより食べられるわ」と笑顔を見せながら食事をしてくれた様子を思い浮かべながら、私なりにこれからのことを考えました。

 

先日依頼した介護の認定調査についてはまだこのコラムを書いている時点では結果が出ていませんが、介護区分が要支援なのか、要介護の軽度の部分に認定されるのか、それによって公的介護保険の適用の可否も変わります。


要支援判定となると、要介護状態にならないように、生活機能の維持や向上を目的とした介護予防サービスを受けられます。たとえば歩行する力を改善させるために通所リハビリテーションに通ったり、転倒を防止するための手すりを部屋の要所につけるなどのプランを地域包括支援センターが作成します。

要介護の判定となると、要介護度に応じて公的介護保険のサポートが受けられます。要介護者が日常生活を送るために必要な介助や介護のサポートプランを、ケアマネージャーが個別に詳細に作っていきます。

 

【要介護状態の区分別状態像】※厚生労働省老人保健課より出典

 

私たち夫婦は共働きで、夫の休みも不定期です。義母の家の近くには義姉が住んでいて、義母とは毎日LINEでやりとりなどしているようですが、義姉も仕事をしていて忙しい身ではあります。

これから出る調査の結果により、義母が受けられる介護予防、もしくは介護サービスがどの範囲なのかも見えてきます。一番は義母が望む暮らしのイメージをきちんと聞くこと、それによって私たち家族もできる支援やサポートを計画立てること、相互のコミュニケーションを取りながら、家族間での介護プランを練っていくことがこれからの課題になると考えています。

 

また、介護は公的介護保険もありますが、在宅介護か施設に入所するのかも含め、受けるサービスによっては、コストの違いも出てきます。親の介護に対する費用には親自身の年金や預貯金などの資産などを充当することが多いですが、保険などを活用して備える方法もあります。

今回のコラムを通じて、自分や家族の介護についてお金の面も含め、あらためて考えるきっかけになればと思います。

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