COLUMN
10年後のあなたが変わるFP情報
2022.08.10
家計・消費
テーマ:
「水道光熱費が2倍アップのピンチに、FPがやってみた2つの対策」(2022年8月号)
FPユニオンLabo 10年後のあなたが変わるFP情報 2022年8月号
みなさんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの吉上美枝子です。
実はここ数年、ひそかに悩んでいることがありまして、今月のコラムは、そんな私の悩みに向けて、この夏に取り組んでみたことを、お話ししてみたいと思います。
私には中学生と小学生の娘2人がいるのですが、わずか3年で我が家の水道光熱費の請求額が2倍になってしまいました。私たちFPは、お子さんが生まれると家族が増える、生活費が増えるということを念頭に、家計の相談をお受けしたり、ライフプランを作るのですが、子どもの成長がこれほどまでに大きくインフラに直結するのかと驚いています。
この3年、生活面で何が変わったのか考えてみたのですが、子どもが小さい頃は親子で入浴するなど、水道の使い方もだいたい把握できる程度でしたし、生活スペースはリビングに家族が集い、朝から晩まで一緒に居たものでした。
ですが今はお風呂も一人一人で入り、年頃の女の子だけに入浴時間は1時間以上を超えています。また、生活スペースも今は娘たちそれぞれの部屋で過ごしています。
部屋ではもちろんエアコンをつけて過ごすわけですから、水道光熱費がアップするのもやむを得ないんですよね。
そのようなわけで、毎年のように水道光熱費の請求額が目を見張るほどアップし続ける我が家としては、何か対策をとれないかな、と思い、今夏は消費電力の大きい古い家電の買い替えやメンテナンスをやってみようと思い立ったわけです。
総務省統計局 家計調査報告 令和3年度 世帯当たり年間の品目別支出金額,購入数量及び平均価格より月平均と費用割合をFPユニオンLaboにて計算
こちらは令和3年度の2人以上世帯の水道光熱費を月平均にしたものになります。
割合をご覧いただくとわかるとおり、水道光熱費の中では電気代が全体の47.9%を占めており、次に水道代とガス代が割合として並んでいることがわかります。
オール電化のご家庭ではこのガス代がなく、電気代のところに上乗せになるなど、家庭ごとに費用のかかり方は異なりますが、電気、ガス、水道と使っているご家庭ではおおよそこのようなケースになっていると思われます。
うまく節電対策をとれれば電気代をムダなくコントロールできるようになれますし、水道光熱費の削減にもつながります。
私が取り組んでみたこと、1つめは古い家電の買い替えです。
冷蔵庫を変えることにしました。
今の冷蔵庫は結婚2年目の時に買ったもので、14年使ってきました。まだ元気に稼働していたのですが、この14年で家族も増えましたし、サイズを大きくし、電気代の削減ができればと思いました。
そこで私は環境省が地球温暖化対策の一つとして提供しているサイト「しんきゅうさん」で我が家の古い冷蔵庫と買いたいと思った新しい冷蔵庫との省エネ度や電気代を比較してみたのです。
比較してみたのがこちらの図です。
出典:環境省「しんきゅうさん」より買い替えナビゲーション
オレンジ色の棒軸が古い冷蔵庫、青い棒軸が買いたいと思っている新しい冷蔵庫の使用目安です。新しい冷蔵庫の年間の電気代目安が7,260円なのですが、我が家で使ってきた14年前の冷蔵庫の電気代は最大で17,280円にものぼることがわかり、実に2倍以上という試算が出てきました。
正直ここまでかかる費用が違うとは想像もしていなくて、とても驚きました。
この結果をみて、躊躇なく新しい冷蔵庫に買い替えることに。収納もたっぷりできるようになり、キッチンにいる時間がより楽しくなりました。
そして2つ目に取り組んでみたことが、エアコンクリーニングです。
こちらは冷蔵庫を買い替えた時に授与されたポイントがたくさんあったので、ポイントでリビングのエアコンクリーニングを頼んでみました。
毎年夏前にはエアコン掃除は欠かさず行い、なるべく清潔に使えるよう維持してきた自負があったのですが、リビングのエアコンは結構前に買ったものだったので、この機にしっかりメンテナンスをして今夏の電気代も変わったらと嬉しい期待もしていました。
さて、迎えたエアコンクリーニング当日。業者さんが来訪して、家具の養生からスタートし、エアコンを解体、洗浄と、初めて見る光景に私もずっと興奮しながら見守ってしまいました。所要時間90分ほどで、どんどん作業が進みます。
お食事中の方がいましたらごめんなさい。バケツの中のものがエアコン洗浄時に出てきた排水です。
こんなに真っ黒・・・!!!これはマズイです。私がやってきたエアコン掃除はなんだったのかと啞然としました。手の届かないところまで洗浄してくれるのですから、プロはやはり違いますね。
エアコンクリーニングが終了してから、スイッチを入れると、清涼で爽やかな風が一気にリビングに吹き込んできました。クリーニング前とは明らかに空気が違います。
ほこりアレルギーのある上の娘も、空気が気持ちいいねと笑顔を見せてくれました。
ご存じの通り、今夏は電力需給逼迫の呼びかけも頻繁に実施されていますし、電気料金値上げも予定されています。個人レベルでできる節電は小さなものかもしれませんが、省エネにもなり、生活の質も満足度が上がり、家計負担が減るのであれば、一石三鳥くらいの効果を感じることができました。
家計改善には節約を意識する方もいらっしゃるかもしれませんが、このように水道光熱費のような固定費を削減することから取り組むと、生活面の何かを我慢したり制限することがほとんどありません。固定費というと他には通信費や保険料などもありますね。ぜひムリをしない家計改善ができるよう、参考にしていただければ嬉しいです。
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