COLUMN
10年後のあなたが変わるFP情報
2021.07.28
家計・消費
テーマ:
「コロナ禍で変わる結婚事情について」(2021年7月号)
FPユニオンLabo 10年後のあなたが変わるFP情報2021年7月号
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「コロナ禍で変わる結婚事情について」
こんにちは。フィナンシャルプランナーの飛田です。
私事ですが、昨年末に入籍をしました。
結婚は人生のライフイベントの一つでもあり、人によっては、結婚費用が社会人になってから最初に発生する大きなお金ということもあります。
今回は、コロナ禍で変わってきている結婚に関する費用についてお伝えしていきたいと思います。
- 家族婚・少人数婚
感染症対策と、結婚式を両立するもので、コロナ禍で式場から提案されるものが、家族婚や少人数婚です。
家族婚や少人数婚とは、例えば親族のみや、近しい友人のみ約20~30名を招待して行う結婚式です。
コロナ前(2019年4月~2020年3月)でいうと、披露宴・ウエディングパーティーの招待客の平均人数は66.3人。挙式も含めた結婚式費用総額は平均362.3万円でした。
招待客人数別のデータでみると、20名~29名の場合の費用総額は約200万円となっており、招待人数が少ない場合は平均から約150万円程度低くなります。
(※「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020」より)
人数が少ないと受け取れる御祝儀も少なくなるため、一概に自己負担も抑えられるというわけではありませんが、一般的にご祝儀費用は友人より、親族のほうが高額なことが多いため、親族の割合が高い家族婚や少人数婚の自己負担額は少なくなると考えられます。
ただし、式場によっては最低人数が設けられており、その人数に満たなくても一律で料金がかかる場合や、会場使用料や映像機材料などといった一律でかかる費用が高額な場合は招待人数が少ない分、自己負担が多くなることもあります。
また、コロナの状況によっては想定以上に参加者が集まらない、親族や自身の体調不良等で、延期料やキャンセル料がかかることもありますので、不測の事態も考慮して納得した上で契約をすることが大切です。
- オンライン婚
オンライン婚は、挙式や披露宴の様子を中継するタイプの結婚式です。
完全に招待客を呼ばずに、新郎新婦のみ現地で挙式・披露宴を行い、その様子を全て中継にするという方法もありますが、一般的には、基本は家族婚もしくは少人数婚で行い、コロナ重症化のリスクが高い高齢の親戚や、遠方の友人などを会場に呼ばずに中継で繋ぐというやり方が多いようです。
この場合、一般的に少人数婚で行う場合の費用にプラスして、専用の機材やプロの撮影などの費用がかかります。専用機材や、プロの撮影の費用目安は約15万円~20万円程度ですので、約220万円が予算の目安となります。
実際に私の友人は、挙式の数日前に父親が持病により入院することになり、入院先とオンラインで繋いで披露宴を行っていました。この友人の場合は自分のPCを持ち込んで行ったため、プラスの費用は掛からなかったようです。式場やプランの内容によっても取り決めが異なるので確認が必要ですね。
- フォトウエディング
フォトウエディングは、挙式・披露宴は行わずに記念写真を撮るというものです。
コロナ以前から、結婚式の前後に前撮りもしくは後撮りという形でフォトウエディングをするカップルもいましたが、ここではあくまでも撮影のみすることをフォトウエディングと記載させていただきます。
フォトスタジオでの撮影で、衣装レンタルやメイク、データ提供といったプランの場合の費用は約5万円~15万円が目安ですが、ロケーション撮影といって、観光名所等での撮影を希望する場合は約15~30万円程度の費用がかかります。
屋外での撮影を希望する場合は、天候によって急遽撮影場所を変更する必要があったり、場合によっては日程を変更せざるを得ないことが考えられます。プランによっては、日程変更を数回まで無料でできる場合もありますが、一般的に日程変更をする場合はキャンセル料金や延期料金がかかりますので、特に梅雨や台風の影響がでる時期は、注意が必要です。
また、事前に自分のイメージをしっかり伝えていないと「出来上がりが思っていたものと違う」というケースも多くあり、中には一度撮影はしたものの、1からスタジオを選び撮りなおすという方もいらっしゃいます。そうなると2重で費用がかかってしまうので、事前に自分の理想をある程度イメージしておくことが大切です。
私は、挙式・披露宴をせずに、このフォトウエディングという形式で思い出を残すことにしましたが、結婚報告を待ち望む親族に“会えなくても”映像や写真を届けることができ、ほっとしました。
また、費用についても数十人の規模で挙式・披露宴をする場合と比べると、かなり抑えることができたことで、その分を新生活の出費にあてることができたことは、安心感につながったと思います。
ただ、この形式の場合、あとから親族から「やっぱり披露宴もやってほしい」等と希望が出てくることもあるので、披露宴も見込んだ上で予算を組んだり、親族にしっかりと意思を伝えておくことが大切です。
- コロナ前後でお金の使い方に変化
様々な形式で結婚式が開催できるようになり、費用としても結婚式にかけるお金はコロナ禍になって減少傾向にあるといえます。
実際に、「結婚に関するもので、一番多くお金を費やしたものを選んでください」というアンケートでは、2019年以前と、2020年以降では傾向に大きな変化あり、「結婚式・披露宴」「新婚旅行」「フォトウェディング(前撮り・後撮りを含む)」は、いずれも2020年以降に大幅に減少し、反対に、「家具・家電」「指輪」等、モノの消費は増加しています。
(※縁結び大学調べより https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000032757.html)
コロナ禍によって、自宅で過ごす時間も長くなったことから、自宅で快適に過ごしたい意識や、インテリア・家具、家電製品に対するこだわりも高まっているように感じます。
また、結婚を機に新居を購入するカップルも以前より増加していることも注目したいポイントです。
最近、個別相談でも「住まいの空間を自分好みにしたい」「老後の不安」「首都圏の家賃が高い」等といった理由で持ち家のニーズのある方が多いと感じますが、下記のデータでみても結婚を機に住宅購入したカップルは以前より増加していて、約6組に1組の割合でいらっしゃいます。
(※新婚生活実態調査2020 リクルートブライダル総研 調べより)
- お金の価値観は共有することが大切
結婚や、住宅購入はライフイベントの中の1つで、お金のかけ方は人それぞれの価値観があります。
特に住宅購入は、高額なローンを組み、夫婦が一緒に生活していく中で長期間返済をする必要があり、ライフプランにも大きな影響を与えますが、「思っていたのと違う」となっても中々買いなおすことは難しいですよね。
新婚生活は、大きなお金の支出があるタイミングだからこそ、お互いにお金の価値観や、理想の生活を共有できるよい機会だと思います。こういったタイミングに将来の計画を考えておけるといいですね。
弊社では、ライフプランをはじめ、その方の状況にあわせた住宅購入、保険、資産運用などの各々のレクチャーも実施しています。
各種相談は、㈱FPコーチングLaboで受けることができます。
また、初回相談も行っています。
※初回相談料:60分 3,960円(税込)
面談だけでなく、WEB相談も受付けています。
ご希望の方は、こちらから
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□■□■8月開催予定・WEBミニセミナーのお知らせ□■□■
8月のミニセミナー
https://fpc-labo.com/news/detail-83.php
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「仕事は続けられる?」「お財布はどう分ける?」「お小遣い制にしたほうがいいの?」「共有口座・カードはなにを使う?」「社宅・賃貸・購入…住まいはどうする?」「マイホームは何年後?」「保険はいつ考える?」など、婚約が決まったり、新婚生活を迎えたばかりの方、幸せな新生活を安心してむかえたいカップル・夫婦におすすめのセミナーです。
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https://fpc-labo.com/news/detail-81.php
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・8月27日(金) 18時00分~19時30分
※住宅購入WEBミニセミナーの詳細はこちらへ
https://fpc-labo.com/news/detail-82.php
▼配信停止やメールアドレスの変更は、こちらからいつでも行えます。
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